ブラック・ダリア/ジェームス・エルロイ「L.A.コンフィデンシャル」の原作者、と言えば分かり易いのだろうか。 ジェームス・エルロイのL.A.暗黒3部作の1作目。「コンフィデンシャル」の方は3作目になる。以前に読みかけて、暗さに十数頁で挫折していたのだが、映画化されて、この間予告編が出てた。 私の記憶では金髪、黒いドレス、と言う記憶だったのに、映ったのは黒髪だったので「あれ?」と。で、読み返してみたら、記憶していた粗筋とも違ってた。 ・・・暗いのは相変わらずだったのだが、以前の挫折は何処へ行った、と言う勢いで一気に読み終えてしまった。が、何とも残る後味の悪さというか、悲しいような凶暴性とか。最後が、微妙に、ドツボに叩き込んで終わりではなかったのが救いなのか。 何だか凶暴な気分でないと読み切れないんじゃないだろうか、このシリーズ。 それにしても、主人公と半主人公の名前が、「ブライチャート」と「ブランチャード」で相棒で動くもんだから混乱。何でだ。色々名前はあるだろうに、どうしてこんなに似た名前を並べるんだ。 「ブラック・ダリア」事件は実在の事件なので実際に捜査に関わった実在の人物なのかも。それにしてはちょっと扱いが酷い気もするが。 ジャンル別一覧
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